人それぞれ

 

 

日本人は一般的にいうと自己を表面に出さない人が多いですが、わが庵に来られた方のネコに対する反応を観ていると、その人のアイデンティティの一部が如実に表れて実に面白いと思います。

ある人は庭にいるマミーやトラチを見て「まあー可愛い! おいでおいで~」とか言ったり、テーブルのお菓子を与えようとしたりする人もいます。また、じっと微笑んで猫たちと目で会話しているような人もいます。

その反対に「あ、猫だ、しっしーっ!!」と餌でも貰えるのかと上がってこようとする猫たちを勝手に追っ払う人もあったりして、面白いですよね。こうもその人たちのアイデンティティが発揮されるのは。

ネコたちも面食らってることでしょうけども。
ところで、このように「しっしっ!」と追っ払うような人たちは、子供の頃から猫嫌いだったのでしょうか? おそらくそうではなかろうと思うのです。

分別ある中年以上の人に猫嫌いが多いところをみると、その人たちの歩んできた長い人生経験からそのように変質してしまったのでしょうね、きっと。どのような人生を経験してこられたのか、堅苦しい人生だったのでしょうか? ちょっと気の毒にも思うのですが。

 

 

 

2016年07月04日