晩秋に想う

毎年のことながら晩秋になると、過ぎてしまったこの1年のことを想う。

ほとんどが、思い出すことすらできない無為な日々ばかりだったなあ~

少しだけ記憶に残ることもある。
心に残ることもある。
良いにつけ悪いにつけ。

いつの間にか、自分の人生は残り少ないんだ、と自分に言い聞かせる齢となってしまった。

数年前のことだが、自分より10歳以上年上のお年寄り?のある人(今はもう亡くなったけども)が、にわかに新しいことに楽しそうに挑戦しているのをみて、訳を聞くと「なあ~に、やけくそよね-!」とカラカラ笑ったのをよく思い出す。
すがすがしく聞こえた。
 若い人がやけくそと言えばよくないけども、最高齢と思える人が、やけくそと言いながら、楽しく新しいことを試みるのは実に素敵ではないか。

私も自称ドン・キホーテの心意気を再度思い起こし、新しいことに楽しく挑戦してみたいと思う。

 

(燮々庵の秋)



2018年11月30日