生き返った地域猫

以前は、我が庵の庭を様々な野良猫たちが行き来していたのだが、一昨年の夏以降、突然ぱったりと全て居なくなって久しかったけれども、昨年の秋ごろ、ただ一匹かわいそうなほどの超不細工なネコがときどき姿をみせ、「キョンシー」とみんなに呼ばれて面白がられていたのだが、このネコも姿をみせなくなっていた。

ところが、今年に入って、数匹の子猫がウロチョロするのを庭で見かけるようになったのである。

どうやら地域ネコが復活したようだ。

以前のこの地域のネコたちの遺伝子がちゃんと残っていたらしく、毛の柄模様も以前のネコたちとよく似ているように思われる。こちらも何となく安堵に似た気分にもなる。

しかし不思議なことに親ネコを一度も見ない。だいたい親ネコにまとわりつきながらデビューしてくるものだけども。

そして、そのうちの一匹はまったく違う方向から塀を乗り越えてやってくる。どうやら兄弟ではないらしい。それ故にか、ちょっと他の子たちに遠慮している風もある。

それに、子猫というものはだいたいじゃれ合うものだが、この子猫たちはそういうそぶりもない。

ちょっと変だけれども、まあいい。

冬の静かな庭の蝋梅の花に時折り見かけるメジロなどの野鳥にくわえて、子猫たちがいるのをみるのも、また楽しい。

 

 

 

 

 

 

年によってはヒヨドリに花を食べられてしまう蠟梅。今年は長く咲いている。山に餌が豊富にあるのかも。

 

 

 

 

2020年02月15日